丙午の年に江戸城を大修築した秀忠
どんな伝承か
江戸時代の初めには丙午の年に大火があるという風説を民間が信じていたかもしれないが、幕府や識者はそうした流言に惑わされなかったと著者は見る。その証として、二代将軍秀忠が将軍職に就いた翌年で丙午に当たる慶長十年(西暦一六〇六年)に、江戸城の大がかりな修築を行ったことを挙げている。
原典より
二代秀忠が將軍職に就いた翌慶長十年丙午の年(西曆一六〇六)に江戸城に大修築を施していることでも知られる。—— 日本の俗信 1――迷信の実態(迷信調査協議会(編)・日本の俗信・1949年(昭和24年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 1――迷信の実態(迷信調査協議会(編)・日本の俗信・1949年(昭和24年))
『日本の俗信 1――迷信の実態』は、迷信調査協議会が編み、昭和二十四年に初版を出した迷信調査の報告書で、昭和五十四年に洞史社が復刻した。文部省が昭和二十一年に企画し、全国の小学校を通じて行った慣習状況調査をもとに、暦・日の吉凶・方角・妖怪・占い・民間療法・農漁業にまつわる迷信を統計と解説で扱う。第一章を古畑正秋・今野圓輔らの分担執筆とし、第二章に昭和二十四年度調査の手引、第三章に各地の言い習わし集、第四章に天文暦法の迷信の解明を置く。