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双子の池の竜神と雨乞い

所在地長野県南佐久郡佐久穂町大字上(双子池)
出典長野県南佐久郡八千穂村佐口民俗誌稿

どんな伝承か

双子池のうち雄池の底には、竜が這った跡と伝わる幅一メートルほどの黒い帯が曲がりくねって走っており、これをウミバラと呼ぶ。そのため池には古くから竜神が主として棲むと語られてきた。日照りで雨がほしいとき、池底のウミバラに小石を投げつければ、怒った竜神が雨を降らせると土地の人は信じている。深い森に包まれた池なので、若者が騒いだだけでも、雨にはならずとも佐久側の斜面にキリュウという霧が湧くともいう。佐口では、雄池のウミバラに石をぶつけるほか、雌池の水を樽に汲み、地面に下ろさないよう人から人へ手渡しで運んで水上の川へ流すと雨が降ると伝えている。

原典より

土地の人々は雨が降らないので雨を望むときには、小石を池の底のウミバラにぶっつけると、主である竜神が怒って雨を降らせると信じている。—— 長野県南佐久郡八千穂村佐口民俗誌稿 より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

長野県南佐久郡八千穂村佐口民俗誌稿

『長野県南佐久郡八千穂村佐口民俗誌稿』は、八千穂村佐口の暮らしと伝承を記した民俗誌の稿から、第十三章「口頭伝承」とその前の章の末尾を抜き出したものである。前の章の手まり唄・子守唄に続き、佐口へ嫁いだ桜井トラ氏から昭和五十一年に聞いた昔話、双子の池の竜神や白駒の池、大河原峠の行き倒れなどの伝説、火の玉の話、子どもを戒めることわざを収める。伝説には地理や類話を補う注を付し、佐口の外の土地の話も含む。

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