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亡き娘を知らせる火の玉

所在地長野県南佐久郡佐久穂町大字畑佐口
出典長野県南佐久郡八千穂村佐口民俗誌稿

どんな伝承か

佐口の桜井家の新宅にまつわる話である。この家から大日堂へ嫁いでいた娘が、四十をいくつか過ぎた年で亡くなった。ちょうどそのとき、娘の里である新宅の土蔵の屋根に火の玉が落ちてきた。野天風呂に入っていた家の娘も、便所に立った本家の息子も、その火の玉を見ている。火の玉が落ちたのはまさに娘が息を引き取った時刻で、亡くなった娘が火の玉となって里へ自分の死を知らせたのだと語られている。

原典より

その時、新宅の土蔵の屋根の上に火の玉が落ちた。—— 長野県南佐久郡八千穂村佐口民俗誌稿 より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

長野県南佐久郡八千穂村佐口民俗誌稿

『長野県南佐久郡八千穂村佐口民俗誌稿』は、八千穂村佐口の暮らしと伝承を記した民俗誌の稿から、第十三章「口頭伝承」とその前の章の末尾を抜き出したものである。前の章の手まり唄・子守唄に続き、佐口へ嫁いだ桜井トラ氏から昭和五十一年に聞いた昔話、双子の池の竜神や白駒の池、大河原峠の行き倒れなどの伝説、火の玉の話、子どもを戒めることわざを収める。伝説には地理や類話を補う注を付し、佐口の外の土地の話も含む。

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