危篤の義弟西田元教を祈りで救う
どんな伝承か
義弟の西田元教が大阪で危篤との電報を受けた出口王仁三郎(上田喜三郎)は、急ぎ大阪へ駆けつけ、心をこめて平癒を祈願した。すると西田は本復し、以後は熱心な信者になったという。ところがこの留守中、綾部では喜三郎を追放し四方春三を会長に据えようとする幹部たちの謀議が進んでおり、帰郷した喜三郎は所持品を荒縄でからげて投げ出されているのを見て憤激した。最後は四方平蔵の謝罪でようやくおさまった。
原典より
喜三郎は、心をこめて平癒を祈願し、西田は本復したのち、熱心な信者となったが、…—— 出口王仁三郎(村上重良・村上重良・近代民衆宗教史・1973年(昭和48年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
出口王仁三郎(村上重良・村上重良・近代民衆宗教史・1973年(昭和48年))
『出口王仁三郎』は、村上重良が昭和四十八年に著した大本教の指導者出口王仁三郎の評伝である。丹波穴太村の小作農の家に生まれた上田喜三郎の生い立ちと修行から、出口直との出会いと大本教の拡大、大正維新と不敬事件、『霊界物語』の口述や入蒙、昭和神聖会と大弾圧、法廷での闘い、晩年までをたどる。「故山の夢」「道の大本」「人類愛善」の三章に分けて叙述し、巻末に略年譜と参考文献を付す。