ハルニレから造られた人間
どんな伝承か
国造神が人間を造ろうとして、何で造るかを神々に相談した。石で造ればよいという意見が出たが、壊れたときに修繕がきかないから駄目だと反対する神があった。ああでもないこうでもないと散々もめたあげく、ハルニレで造ることに決まった。ハルニレは、世界を造るときに使った鎌を国造神が忘れて天へ帰り、それが変じた木で、そのまま朽ちさせるのは惜しいという理由で選ばれた。曲げても容易に折れず、枝や根を少し切られても枯れないので、これで造れば病もせず、長く生きられるだろうというのであった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第1巻』所収の「文化叙事伝説」48話(北海道・青森)を収める。各話は伝承地を市町村〜字レベルまで明記し、例話・類話・文献を備える。