地獄穴へ妻を追った副酋長
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どんな伝承か
村の下手の副酋長が家内を亡くしてすっかり気落ちし、毎日泣いて寝てばかりいた。ある日、天気がよいので久しぶりに起き上がって浜に出ると、死んだ家内が川口の岩礁の上でノリを取っている。名を呼びながら夢中で走って行くと、家内は手提を持って振り返りもせずに逃げ、近くの地獄穴に入ってしまった。男は入ることを禁じられているのも忘れて後を追った。穴の中は真っ暗だったが次第に明るくなり、やがてあの世の死人の村に出た。海辺で舟から荷を上げる人々の中に家内の姿は紛れて分からなくなる。犬が集まって吠えつくので穴へ逃げ帰った。肩や胸にウラズカの乾したものがぶら下がり、家で煮て食うと間もなく病んで死んだ。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第1巻』所収の「文化叙事伝説」48話(北海道・青森)を収める。各話は伝承地を市町村〜字レベルまで明記し、例話・類話・文献を備える。
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洞爺湖町の伝承
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