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馬の皮に連れ去られた娘と蚕

所在地青森県下北郡東通村大字岩屋
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第1巻

どんな伝承か

あるところにじいさまとばあさまがあり、たった一人の娘と馬十二匹を飼って暮らしていた。娘を大事に奥へ囲っていたが、十二匹のうち一番よい馬がその娘に心を寄せてしまった。誰が世話をしても馬は餌を食わず、娘がやると首をあげて喜んで食べた。娘と馬が夫婦になっては困ると、人夫を頼んで川の向こうで馬を殺し、皮を剥いで捨てた。するとその皮が飛んで来て娘を包み、そのまま連れて行ってしまった。じいさまとばあさまは泣いて毎日墓参りをしていたが、命日の日に白い虫が二匹降りて来た。八十余りのじいさまの桑の杖にその虫が上ったので桑の葉を与えると食べ、やがて繭を作った。二人はそれを養って暮らしたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第1巻』は、叢書『日本伝説大系』のうち北海道と青森県の伝説を収めた巻である。人間の始めやコロポックル、アイヌの神謡、岩木山一代記、おしら祭文、義経や弘法大師の事跡、狐や大蛇の話、地名や神社の由来などを、口承の資料を中心に採る。伝承地を記した例話を冒頭に置き、〔類話〕〔文献〕〔参考〕の欄で各地の類話の梗概と近世以後の文献の原文を添える編み方をとる。

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