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砂子沢の朝日長者と夕日長者

所在地岩手県遠野市綾織町砂子沢
年代伝承(口承)
登場座敷わらし
出典日本伝説大系 第2巻

どんな伝承か

遠野市の在に砂子沢という所があり、何百年昔のことかわからないが、朝日長者と夕日長者が前後して栄えたという。朝日長者は砂子沢の東の、朝日が出るほうに大きな邸を構えていて、その家に座敷わらしがいた。座敷わらしははっきりと人の目に見えるものではないが、奥座敷でいつも遊んでいるのだという。座敷わらしのいる家は金持ちになって栄える。あるとき、どういうわけか朝日長者の座敷わらしが、沢の西のほうの貧しい家へ行ってしまった。するとその家はだんだん金持ちになり、まもなく長者になって夕日の長者と呼ばれた。夕日の長者が栄えたころ、朝日長者はすっかり破産してしまった。座敷わらしは福の神だからなのだという。

原典より

遠野市の在に、砂子沢どいうどころあって、何百年昔のごどだがわかねども、朝日長者と、夕日長者が、あどさぎになって栄えだったど。—— 日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第2巻』は、岩手・宮城・秋田の三県に伝わる伝説を話の型ごとに集めた伝説資料集である。山の争いや沼の主の手紙、巨人の足跡、八郎太郎、ザシキワラシ、河童、掃部長者などの伝説を、口承の聞き書きと近世以降の地誌・縁起から採る。凡例のとおり各項は伝承地を示した例話を冒頭に据え、〔類話〕〔文献〕〔参考〕を続け、柳田・高木による話型名を添えた項もある。

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