坂本の人身御供とさいかち穴の大鼠
どんな伝承か
坂本で子供たちが悪病に冒され、変死者がたびたび出た。町の占師に見てもらうと三面観音の仕業といい、生きた人を御供にせよという。村人は言われたとおりにしたが、悪病がまた流行したので続けて人身御供をすることになった。そこへみすぼらしい浪人が来て、御馳走をしてくれるなら自分の身体を提供すると申し出る。仏堂の棺に入っていると、この社のさいかち穴に住む大鼠の主の一族だと名乗る声がして鼠の大群が襲ってきた。浪人が猫の鳴き真似をすると鼠は逃げ去り、村人はさいかちの木の穴に火を放って一族を退治した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第2巻』所収の「文化叙事伝説」64話(岩手・宮城・秋田)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。