大山の人身御供とめっけ犬
どんな伝承か
大山の隧道には、めっけ犬の像が彫られている。むかし大山では、毎年一人ずつ娘を人身御供としてお宮に捧げなければ不作になるといわれていた。あるとき、ある人が「このこと丹波の国のしんしん太郎のめっけい犬さきかせんな」という化け物たちの歌を聞きつけた。そこで丹波へ行き、しんしん太郎という大きなめっけ犬を借りてきた。祭りの晩、娘の代わりにその犬を籠に入れておくと、夜中に化け物たちが現れ、めっけい犬に聞かせるなと踊り出した。彼らが籠の蓋を開けた瞬間、めっけい犬が飛び出して化け物たちを皆食い殺した。犬も力尽きて死んでしまったが、それから村には災いがなくなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第3巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全65話(山形・福島・新潟)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。