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峠で狼を呼んだ源内婆の正体

所在地宮城県気仙沼市(飯森峠)
年代伝承(口承)
登場重左衛門、古猫、源内、飯森峠の登り口の住人
出典日本伝説大系 第2巻

どんな伝承か

飯森峠の登り口に源内という人が住み、年老いた母と妻子と暮らしていた。階上の最知で釣針を商う重左衛門は源内と親しく、往き帰りに必ず立ち寄った。ある夜、釜石方面から戻る途中の飯森峠で無数の狼に襲われ、大栗の木に登って切り捨てていると、向かいの山から「登屋口の源内婆ぁを掛けろ」と叫ぶ声がした。やがて両眼を光らせた怪物が飛びかかり、重左衛門は斬りつけて退けた。源内の家では母が額から腰に大怪我をして寝ていた。土産の鰹節を渡したあと重左衛門が覗くと、こもの奥で大きな獣が腰を舐めていたという。

原典より

<高木——「小池婆」>昔、飯森峠の登り口に源内という人が住んでいた。—— 日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第2巻』は、岩手・宮城・秋田の三県に伝わる伝説を話の型ごとに集めた伝説資料集である。山の争いや沼の主の手紙、巨人の足跡、八郎太郎、ザシキワラシ、河童、掃部長者などの伝説を、口承の聞き書きと近世以降の地誌・縁起から採る。凡例のとおり各項は伝承地を示した例話を冒頭に据え、〔類話〕〔文献〕〔参考〕を続け、柳田・高木による話型名を添えた項もある。

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