只越の宿の猫と祟りの南瓜
どんな伝承か
唐桑の只越で、ある船頭がいつもの宿に泊まった。夜になって障子の開く音がする。猫が戸棚を開けて中で悪戯をし、戸を締めずに出ていった音であった。宿ではそれを女中の悪戯だと思っていた。次の晩、自分の船で寝ていると扉を引っ掻く音がし、開けると宿屋の猫が飛びかかってきた。言いつけられたのを恨んだらしい。船頭は猫を海に放り込んだ。南瓜の時期に戻って同じ宿に泊まり、猫は死んだと聞く。出された南瓜の採れた場所を尋ねると猫を埋めた所だといい、野良犬に食べさせると泡をふいて死んだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第2巻』所収の「文化叙事伝説」64話(岩手・宮城・秋田)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。