お大日様に供える二匹の鮭
どんな伝承か
十月五日のお大日様の祭には、鮭を二匹供える習わしがある。どれほど川水が細っていても、この日には必ず鮭が二匹のぼってくるといい、これをお大日様参りの鮭の大助、小助と呼ぶ。義経が一宿の礼に残したと伝わるお大日様の掛図は、この鮭を煮た湯鍋から湯気の立つ向こう側に、わずか数秒のあいだ拡げられるだけである。そのとき参詣人は、掛軸のうちに不吉な未来などを見てしまうことがあるという。供物は鮭と里芋と決まっている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第3巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全65話(山形・福島・新潟)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。