娘の音頭で動いた大杉と耳語橋
どんな伝承か
笹木野の里の長者の娘のもとへ、毎晩一人の武士が通ってきた。ある夜、男が別れを告げたので、娘が袴の裾に針と糸をつけておくと、糸は近くの大杉へ続いていた。ちょうどそのころ、板倉公が居室を造るためこの大杉を伐らせたが、切っても翌朝には元に戻ってしまう。古老の教えに従って娘を杉の上に乗せ、音頭をとらせたところ、ようやく運び出すことができた。余った材で造られたのが耳語橋で、夜中になるとささやき声が聞こえるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第3巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全65話(山形・福島・新潟)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。