円応寺の起こりとなった鴛鴦
どんな伝承か
相馬郡小高町の円応寺に伝わる。享保年間、相馬の殿様が寺の前の沼に泳ぐ鴛鴦の一羽を射た。翌年、残った一羽を射てみると、その翼には去年射た鳥の首がしっかりとはさまれていた。殿様は鴛鴦の情の深さに驚き、二羽の首を沼のほとりに埋めて庵を結び、鴛鴦庵と呼んだという。のちに高胤公がこの話に感じ入り、文明年間に寺を建てて豊池山鴛鴦寺と号したが、たびたび火災に遭ったので文字を改め、円応寺としたと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第3巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全65話(山形・福島・新潟)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。