狭い室で大曼荼羅を織った不思議の間
どんな伝承か
中将姫は糸くり堂の観音の手助けを得て、九尺四方しかない狭い室のなかで、それより大きな一丈五尺四方の蓮糸曼荼羅を織り上げたという。それゆえこの一間を不思議の間と呼び、当麻寺の曼荼羅堂の西北の隅に今も残って、当麻七不思議の一つに数えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第9巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第9巻』は、日本伝説大系編集委員会が編んだ伝説資料集の一巻である。三重・奈良・和歌山・大阪の各地に伝わる伝説を、三輪山・安珍清姫・弘法清水・油掛け地蔵など百余りの話型ごとに集める。各話型は例話を冒頭に据えて『日本伝説名彙』などとの対応を示し、〔類話〕に伝承地と出典つきの梗概を並べ、〔文献〕に近世以前の史料の原文を添えて補う構成をとる。