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種油で黒光りする綾羽の油かけ地蔵

所在地大阪府池田市綾羽二丁目(油かけ地蔵)
年代伝承(口承)
登場油掛け地蔵
出典日本伝説大系 第9巻

どんな伝承か

綾羽二丁目、もとの小阪前町の五月山公園下にある地蔵さんを「油かけ地蔵さん」と呼んでいる。詣る人が種油を頭からかけるので、油とほこりで真黒になっている。時々、この真黒な地蔵さんに新しい赤いよだれ掛けがかかっていることがあるが、すぐに油で汚される。乳飲み子が夜泣きして困る時は、この地蔵さんへ詣るとよく眠るといわれ、礼にお地蔵さんへ油を注ぐのである。いまは小さいお堂に祀ってあり、扉があるので後ろから入らなければならない。供花の種がこぼれて毎年白粉花が咲き、堂前の百日紅の花が赤く咲く。初夏に雨が降ると、お堂の横や後ろの石垣に沢蟹が這い出してくる。いまも詣る人があり、地蔵盆の祭りは続けられている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第9巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第9巻』は、日本伝説大系編集委員会が編んだ伝説資料集の一巻である。三重・奈良・和歌山・大阪の各地に伝わる伝説を、三輪山・安珍清姫・弘法清水・油掛け地蔵など百余りの話型ごとに集める。各話型は例話を冒頭に据えて『日本伝説名彙』などとの対応を示し、〔類話〕に伝承地と出典つきの梗概を並べ、〔文献〕に近世以前の史料の原文を添えて補う構成をとる。

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