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娘の悪瘡を引き受けた舎利吹観音

所在地大阪府四條畷市大字南野(弥勒寺)
年代伝承(口承)
登場武田団蔵、音羽、音羽の父にあたる武士、悪瘡を病んだ一人娘
出典日本伝説大系 第9巻

どんな伝承か

弥勒寺の観音堂の本尊、舎利吹観音には言い伝えがある。延宝年間のこと、この地の武田団蔵という武士に音羽という美しい一人娘がいた。十七になったころから顔に悪い瘡ができ、両親は医者を替え薬を求めたが効き目がない。そこで先祖伝来の観音像に一心に願を掛けたところ、三七日の満願の暁、夢に一人の老僧が現れ、親子の願いを聞き届けようと告げた。目が覚めると音羽の顔は美しい肌に戻っていた。観音像を拝すると、その顔一面に舎利が吹き出しており、娘の身代わりとなったことが知れた。娘は仏恩に感謝し、のちに剃髪して生涯観音像に仕えたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第9巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第9巻』は、日本伝説大系編集委員会が編んだ伝説資料集の一巻である。三重・奈良・和歌山・大阪の各地に伝わる伝説を、三輪山・安珍清姫・弘法清水・油掛け地蔵など百余りの話型ごとに集める。各話型は例話を冒頭に据えて『日本伝説名彙』などとの対応を示し、〔類話〕に伝承地と出典つきの梗概を並べ、〔文献〕に近世以前の史料の原文を添えて補う構成をとる。

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