涸れぬ和泉式部産水井
どんな伝承か
和泉式部産水井という井がある。新川の圯地町の下、向かいの西角にある茶屋の後ろにあり、昔は板屋なにがしという者の屋敷であったという。古い井で、和泉式部の産湯の水と呼び伝えられている。式部が生まれたとき産湯に汲んだ井なのだという。水は清らかで、旱魃のときも涸れることがなく、常に平地に湧きたたえているので、村人は日々の用に使っている。今この地を宇文というのは、産水の当て字であろうと記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。