小丸山下の小式部産湯の池
どんな伝承か
鹿野の東、田の中に小丸山という一つの丘がある。その山下に、小式部産湯の水と呼ぶ小さな池があったと伝える。むかし和泉式部が京にいてある人の子を身ごもり、故郷の当国へ帰って縁あってこの里で小式部を産み、自身はまた京へ上った。小式部が三歳のとき京から使いが来て都へ連れ帰ったが、その生まれたときにこの池の水を産湯に用いたので、小式部産湯の水と言い伝えるのだという。今は山も削られて形をわずかに残すのみで、周囲は田となり、池の跡と伝える所も定かでないと記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。