十八女の地名を生んだ姫宮伝説
どんな伝承か
阿南市の十八女を開いたのは湯浅但馬守という人物で、平氏の落人であり、安徳帝を奉じてこの地へ来たと伝えられる。一行が住みついた所は王屋と呼ばれた。この伝えによれば、安徳帝は実は姫宮であり、平相国が男子として即位させたのだという。即位したとき三歳であった姫宮は、十八歳でこの地に亡くなった。その年齢にちなんで十八女という地名が生まれたと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第12巻』は、四国四県(香川・愛媛・徳島・高知)の伝説を話型ごとに集めた伝説集成の一巻である。神々の争いや大人の足跡、弘法大師の彫り残しや麦の種、英雄の誕生、長者、人柱、蛇聟、狼の報恩、化猫退治、首切れ馬、夜泣石、地蔵の霊験などを、町村誌や地方の伝説集、昭和五十三年度立命館大学説話文学研究会の採集調査稿から採る。百三十九話に通し番号を付け、各話に伝承地と出典、高木・柳田の分類名を添え、県別の〔類話〕と〔文献〕を続ける。