援軍を待った待崎と白旗明神
どんな伝承か
治承四年九月、源頼朝は和田義盛を上総の布施にいた平広常のもとへ遣わし、援軍を請うた。頼朝自身はこの地にとどまって知らせを待っていたので、待崎という地名が起こったといわれている。近くには白旗明神があり、ここは源氏の白旗を掲げた場所だと伝えられる。境内にはその旗を掛けたという旗掛松があったというが、いまは残っていない。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第5巻』は、叢書「日本伝説大系」の一巻をなす伝説資料集である。埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の伝説を扱い、二つの太陽、蹴裂明神、ダイダラボッチ、平将門、源頼朝、豪徳寺の招き猫、黒塚、山の背競べ、親捨てなどの話ごとに、口承を重んじて選んだ例話を掲げる。各項は例話に〔類話〕〔文献〕〔参考〕を添え、類話は伝承地ごとに梗概で示し、文献は近世以後の史料を原文で抄出し、柳田・高木の分類による話型名を併記する。