胞衣を埋めた跡という筥松
どんな伝承か
福岡市東区の箱崎、筥崎宮の境内に立つ筥松は標の松ともいう。宇美の里で生まれた応神天皇の胞衣を箱に納め、大晦日の夜にここへ埋めて、その上に一株の松を植えて目印にしたものだと伝える。文永年間より後、社は幾度も焼けたが、松はそのたび灰の中から芽を吹いて育ったという。胞衣を埋めた晩は人出で餅も搗けず、皇后は元旦に箱崎の漁夫が献じた海鼠を代わりに召したとも語られる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。