硫黄島に並ぶ平家十三人の塚
どんな伝承か
鹿児島郡三島村硫黄島の長浜浦東方、松の木が十数本立つ小高い岡の上に十三塚と呼ばれる塚がある。昔、安徳天皇が壇之浦の戦いののち硫黄島へ逃れてきた際に従ってきた平家の侍十三人の墓であると伝えられている。同名の十三塚伝説は姶良郡溝辺町にもあり、国分八幡と宇佐八幡の争いで宇佐八幡の使者十三人がこの地で倒れたという由来が語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第14巻』は、熊本・宮崎・鹿児島の三県に伝わる伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。阿蘇の大鯰や海幸山幸など神話に連なる話から、為朝・景清・人丸姫の伝承、長者や河童・狐の話、池の主や大蜘蛛退治、狩人と犬の話までを収める。各項目は口承を重んじた例話を冒頭に据え、梗概にした類話と、『肥後国誌』など近世以後の史料を原文で引く文献を続け、全体を文化叙事伝説と自然説明伝説の部に分ける。