トップ > 愛知県の伝承 > 名古屋市

観音堂の瓦を葺いた多羅々迦池の竜神

所在地愛知県名古屋市守山区大字吉根(竜泉寺)
年代延暦年間(781-805)ほか伝承
登場伝教大師、伝教大師、神官、一説で竜泉寺を開いた僧
出典愛知県伝説集

どんな伝承か

東春日井郡志段味村の大字吉根(現在の守山市)にある竜泉寺の本堂裏の山下に、多羅々迦池という池があった。昔、下津尾の老婆がこの池から馬頭観音像を拾い上げて山上の祠に祀ると霊験あらたかで、信者の浄財で観音堂が建てられようとしていた。誰とも知れぬ者が御堂の瓦を葺いていくという噂が広まる。下津尾の神官がある朝この山に登ると、屋根の上で世にも美しい乙女が瓦を葺いていた。乙女は神官を見るや竜の姿となり、入鹿池の方角へ駆け去った。これが池の竜神だという。別の説では延暦のころ、伝教大師の夢に竜神の化身の童女が現れ、大師が訪ねると池から馬頭観音像が浮かび上がったので草堂を建てて祀ったのが竜泉寺の始まりだという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

愛知県伝説集(福田祥男・1961年(昭和36年))

『愛知県伝説集』は、福田祥男が昭和三十六年に著した愛知県の伝説集である。尾張・三河の山や海、淵や池、地蔵と観音、石や塚、城跡、地名、動物と変化、植物、祟りと怨霊などにまつわる言い伝えを、原型に忠実に再現することをめざして平易な文で語り直し、話の末に郡市名を添える。山の伝説から其の他の伝説まで十五の部に分け、あとがきでは前年に出した『愛知県伝説集・虹と黒潮』を全面的に改稿し増補したと記す。

種別から探す

竜神馬頭観音伝教大師寺の縁起

名古屋市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『愛知県伝説集』の伝承