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桔梗の咲かない城峰山

所在地埼玉県秩父市(城峰山)
年代天慶年間
登場平将門、藤原秀郷、桔梗の前、斬られた将門の愛妾
出典秩父の伝説と方言

どんな伝承か

埼玉県秩父郡の城峰山に伝わる平将門の伝説。下総の野に敗れた将門は手勢を率いて秩父に入り、船形の城峰山を望んで阿熊から山頂に辿りつき、館を築いて立て籠もった。追手の藤原秀郷は吉田村の高台に陣を張り数ヶ月対峙した。将門は愛妾桔梗の前が度々館を抜け出すのを知って怒り、切り捨てた。以来この山には桔梗の花が咲かないという。やがて将門は討たれ首を斬られたが、その首は怒りに燃えて秀郷を追いかけ、吉田町久長の茶屋まで逃げた秀郷は茶を二杯飲むうちに首が通り過ぎて難を免れた。時に天慶三年二月のことであったと伝わる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

秩父の伝説と方言

『秩父の伝説と方言』は、秩父市教育長鶴沢福松の序を付し、編集委員が執筆整理にあたって編んだ秩父地方の伝説と方言の集成である。秩父市と秩父郡に伝わる伝説を集め、武甲山麓のジジイ・ババア石、橋立鍾乳洞の悪龍、畠山重忠や坂上田村麻呂にまつわる話、伐ると祟る天狗松などを語り口調で記す。伝説は石・水・塚・屋敷跡・山と人物・地名・社寺および城跡・木に関する八つの部に分け、話によっては他地方の類話を注記する。

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