沈められた女の霊とあらし神
どんな伝承か
大滝根川が阿武隈川に合流するところに、玄ノ渕がある。昔、そこに一人の女の人が沈められた。その霊が祟って天気は荒れ、村人は苦しめられた。村では困り果てて、渕の岸にあらし神を祀り、霊を鎮めたところ、天気は荒れずに良くなったという。祭日は旧三月十七日である。
原典より
大滝根川が阿武隈川に合流するところに、玄ノ渕がある。—— 郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年))
『郡山の伝説』は、郡山市教育委員会が大島建彦の監修を受けて昭和六十一年に編んだ伝説集である。昭和五十九年度の「ふるさとの文化財調査事業」で調査員が市内全域から採集した伝説を中心に、郷土誌などで補った話を収め、采女伝説や坂上田村麻呂・源義家・弘法大師にまつわる話が多い。『日本伝説名彙』にならって木・石岩・水・塚・坂峠山・祠堂・家村・祭礼行事の部に分け、各話に伝承地と報告者名を添え、巻頭に監修者の解説を置く。