十八歳の娘を弔う根岸の瑞岩寺
どんな伝承か
青松山瑞岩寺は曹洞宗の寺で、根岸部落にある。後村上天皇の正平十八年癸卯、羽州の住人佐藤正信の五世の孫にあたる土豪根岸彦九郎義信が、その子春伊の娘が十八歳で死んだのを悲しみ、菩提を弔うために建立したのがこの寺だと伝えられる。根岸という姓は、今では村の名になっている。のちに伊達政宗が仙台へ移封される際、この寺号にちなんで瑞巌寺と号する寺を松島に建てたと伝えられている。
原典より
青松山瑞岩寺は曹洞宗で根岸部落にあります。—— 高畠町伝説集(山形県立高畠高等学校文芸班(編)・1957年(昭和32年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
高畠町伝説集(山形県立高畠高等学校文芸班(編)・1957年(昭和32年))
『高畠町伝説集』は、山形県立高畠高等学校文芸班が熊木成夫教諭の指導で編み、昭和三十二年に高畠町伝説集刊行会から発行した伝説集である。高畠町とその周辺に伝わる社寺の縁起、人物、怪異、動物、地名の由来などを、古老からの聞き書きと古記録から採り、内容の多くは郷土研究家安部名平次の蒐集による。神仏・人物・怪異・動物・什物・地物・地名・地誌の八篇に分け、町長の序と校長・安部名平次・武田好吉の文、編者の後記を付す。