八幡大菩薩の神矢が射た将門の首の骨
どんな伝承か
八幡大菩薩が七十歳ほどの白髪の老翁の姿で現れ、白木の弓と藤を巻いた狩俣の矢を持って岡の上に立ち、「正しい者を誰が射よう、我こそが」と唱えて矢を放った。矢は将門の首の骨に当たり、将門は討たれた。朝廷はこの藤巻の片手折れの矢を累代の宝物として内蔵寮の庫に納めたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
将門伝説——民衆の心に生きる英雄(梶原正昭・矢代和夫・1966年(昭和41年))
『将門伝説——民衆の心に生きる英雄』は、梶原正昭と矢代和夫が一九六六年に著した平将門の伝説の研究書である。茨城県岩井町をはじめ各地の伝説地の踏査と、縁起・古記録・地誌をもとに、将門の怨霊と調伏、七人の影武者、子の良門や娘の如蔵尼、寵妃桔梗ら落人の行方、後裔を名告る家々、伝説の伝播と文芸化をたどる。序章と三篇からなり、巻末に青森県から鳥取県までの伝説分布と、寺社縁起など関係文献の抄録を附録として付す。