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金色の亀が運んだ義経の首

所在地神奈川県藤沢市藤沢(源義経首洗井戸)
年代鎌倉時代(文治五年=1189・六月十五日)
登場源義経、源頼朝、藤原泰衡、和田義盛、梶原景時
出典神奈川の史実と伝説

どんな伝承か

藤沢バイパス沿いの白旗神社は源氏を祀り、寒川比古命と義経を祭神とする。平泉の泰衡は討ち取った義経の首を漆塗りの桶に酒漬けにして鎌倉へ送ったが、腰越で首実検をさせた頼朝は、そのまま打ち捨てよと命じた。数日後、神社の前を流れる小川を、首を背に乗せた金色に光る亀が泳いできた。騒ぐ村人の中から色白の貴公子が進み出て、自分は義経だ、讒言によって討たれ首まで捨てられて浮かばれない、どうか葬ってほしいと告げると、姿も亀も消えて首だけが残った。村人は気の毒に思い、そばの井戸で首を清めて神社のわきに葬ったという。その首洗い井戸と首塚は近くの本町公園に残る。

原典より

首実験のあと数日たったある日、同神社前を流れる小川に、金色の光を放つカメが、首を背中に乗せて泳いできた。—— 神奈川の史実と伝説(小森良章・1975年(昭和50年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

神奈川の史実と伝説(小森良章・1975年(昭和50年))

『神奈川の史実と伝説』は、新聞記者から県政の仕事に転じた小森良章が昭和五十年に著した郷土史の読み物である。倭建命の東征から鎌倉幕府の滅亡までを範囲に、神奈川県内に残る伝説を十一の篇にまとめ、走水の弟橘姫や足柄山の金太郎などを取り上げる。各篇は伝承地を副題に掲げ、伝説とその背景にある史実を結びつけて語り、古事記や吾妻鏡などの記録を引きながら著者の推測も交えている。

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