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魔の池

所在地神奈川県横浜市西区西戸部町池の坂(魔の池)
年代伝承(大正九年=1920の決壊)
登場夫、情夫たち
出典神奈川の伝説

どんな伝承か

横浜の西戸部町、いまの市立西中学校がある高台の下には、大正の終わりまで魔の池と呼ばれる大きな用水池があった。昔、村一番の器量よしの娘が同じ村の百姓に嫁いだが、娘にはすでに情を通じた男がいた。女は夫に酒を勧めて酔いつぶし、手ぬぐいで首を絞めて殺すと、亡骸を池の底に沈めてその男と暮らし始めた。ところが女はまた別の男をつくり、怒った前の男は女を刺し殺して亡骸を抱いたまま池に身を投げ、後の男も同じく池に飛び込んだ。やがて四人の死体がそろって浮かび上がった。以来、池の土手を歩く男が水に引き込まれて死ぬことが続き、女の浮気心が誘うのだとうわさされたという。

原典より

デイラボッチとじんだら沼(相模原市渕野辺) 五五—— 神奈川の伝説(谷川平夫(文)/読売新聞社横浜支局 編・1967年(昭和42年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

神奈川の伝説(谷川平夫(文)/読売新聞社横浜支局 編・1967年(昭和42年))

『神奈川の伝説』は、読売新聞社横浜支局が一九六七年に編んだ神奈川県内の伝説集である。読売新聞神奈川県民版に昭和四十年九月から四十二年八月まで八十回連載された「神奈川の伝説」のうち六十五回分を収め、文は谷川平夫記者が書き、伝説の地を訪ねて住職や古老に聞いた話と現在の様子を添える。樹木・石・塚・水・坂や島・屋敷址・社寺・禁忌・地名の部に話を分け、大藤時彦の序文と巻末の解説・索引を付ける。

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