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寅吉と福神漬の元祖

所在地神奈川県横浜市鶴見区矢向(良忠寺)
年代明治〜昭和八年
登場寅吉、孫兵衛、寅吉の父
出典神奈川の伝説

どんな伝承か

横浜市鶴見区矢向の良忠寺の身代わり地蔵の話に出てくる寅吉には、実話とされる後日談がある。継母に殺されかけて地蔵に救われた寅吉は、その後、江戸日本橋の漬物店大木屋に小僧として奉公した。店では毎日多くの漬物のくずが捨てられていたが、寅吉はこれに目をつけてもらい受け、独自のやり方で保存した。これが福神漬の始まりだという。日露戦争が起こると、軍が戦地へ持っていく保存食として大量に買い上げ、大木屋は大いに潤った。主人に気に入られた寅吉は養子となって店を継ぎ、昭和八年、恩返しと夫婦の銀婚式の祝いを兼ねて良忠寺に総檜の観音堂を寄進した。寅吉は昭和十三年六月、五十四歳で亡くなった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

神奈川の伝説(谷川平夫(文)/読売新聞社横浜支局 編・1967年(昭和42年))

『神奈川の伝説』は、読売新聞社横浜支局が一九六七年に編んだ神奈川県内の伝説集である。読売新聞神奈川県民版に昭和四十年九月から四十二年八月まで八十回連載された「神奈川の伝説」のうち六十五回分を収め、文は谷川平夫記者が書き、伝説の地を訪ねて住職や古老に聞いた話と現在の様子を添える。樹木・石・塚・水・坂や島・屋敷址・社寺・禁忌・地名の部に話を分け、大藤時彦の序文と巻末の解説・索引を付ける。

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