おさんの湯あみ雨
どんな伝承か
おさんの人柱伝説は土地の人の心に強く生きており、日枝神社のすぐ近くの市電停留所は「お三の宮停留所」と名づけられていた。戦前、神社の祭りは今より一か月遅い九月十四、十五、十六日に行われたが、その前には必ず雨が降り、これは人柱となったおさんが化粧のために湯あみをする雨だと言い伝えられた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
神奈川の伝説(谷川平夫(文)/読売新聞社横浜支局 編・1967年(昭和42年))
『神奈川の伝説』は、読売新聞社横浜支局が一九六七年に編んだ神奈川県内の伝説集である。読売新聞神奈川県民版に昭和四十年九月から四十二年八月まで八十回連載された「神奈川の伝説」のうち六十五回分を収め、文は谷川平夫記者が書き、伝説の地を訪ねて住職や古老に聞いた話と現在の様子を添える。樹木・石・塚・水・坂や島・屋敷址・社寺・禁忌・地名の部に話を分け、大藤時彦の序文と巻末の解説・索引を付ける。