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小判を運んだ猫と親子の再会

所在地東京都文京区(猫また橋)
年代寛永頃
登場門二郎、母お波、斑猫、鎌倉屋喜平、彦兵衛、塚山新八、門二郎を育てた川越の絹商人、彦兵衛を殺した浪人
出典江戸傳説

どんな伝承か

小石川丸山町から氷川下へ下る坂の下、小石川の流れに架かる橋を猫また橋という。寛永のころ、川越の絹商人彦兵衛の家の門前に捨て子があり、夫婦は門二郎と名づけて育てた。彦兵衛は浪人塚山新八に金の無心を断って恨まれ、殺される。母のお波は門二郎に武芸を仕込むため、形見の斑猫を連れて小石川氷川神社のあたりへ移り住んだ。やがて猫が夜ごと小判をくわえて来るようになる。近くの質両替屋鎌倉屋喜平が、金を持ち去ろうとした猫を打ち殺して川へ捨てた。死骸を貰い受けに訪ねた門二郎の顔と持参の刀・守袋から、喜平は自分が捨てた実の子だと知る。門二郎は仇を討ち、家督を継いだ。猫を弔って架けたのがこの橋だという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

江戸傳説(佐藤隆三)

『江戸傳説』は、佐藤隆三が著した江戸と東京の伝説集である。将門の首塚、番町皿屋敷、お玉ヶ池、置てけ堀、縁切榎、矢口渡など、市中と近郊の塚・池・坂・井戸・寺社にまつわる由来譚や、化け狐・猫又の怪異を、『江戸名所図会』『将門記』などの記録を引きつつ語る。目次に四十の項を番号順に並べ、口絵の図絵と目次番号に対応した伝説分布図を添え、巻末に資料参考書目を付す。

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