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主を救って殺された愛妾の塚

所在地東京都大田区蒲田女塚(小将塚)
年代正平年中(南北朝)
登場新田義興、愛妾小将、竹沢良衡
出典江戸傳説

どんな伝承か

蒲田の女塚に、小将塚あるいは女塚と呼ぶ小高い塚があり、傍らに古びた祠堂が建つ。新田義興の愛妾小将の墓と伝える。正平年中、義興が鎌倉攻めの機を窺っていたころ、家臣の竹沢良衡は足利方の畠山入道と通じて主を殺そうと謀り、京から呼び寄せた小将を養女として義興の側に差し出した。月見に事寄せて館へ招き刺す計画を立てたが、小将が易者に凶を告げられて義興を止めたため不首尾に終わる。謀が漏れたと疑った良衡は小将を誘い出して刺し殺し、堀に埋めた。のち怪異が続いたので里人が塚を築いて祀り、今も塚へ足を踏み入れる者はない。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

江戸傳説(佐藤隆三)

『江戸傳説』は、佐藤隆三が著した江戸と東京の伝説集である。将門の首塚、番町皿屋敷、お玉ヶ池、置てけ堀、縁切榎、矢口渡など、市中と近郊の塚・池・坂・井戸・寺社にまつわる由来譚や、化け狐・猫又の怪異を、『江戸名所図会』『将門記』などの記録を引きつつ語る。目次に四十の項を番号順に並べ、口絵の図絵と目次番号に対応した伝説分布図を添え、巻末に資料参考書目を付す。

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