春宮の芦の筒で占う四十三種の作柄
どんな伝承か
諏訪大社下社の七不思議の二つ目で、筒粥の神事と呼ばれる。下社春宮で一月十四日の夜から翌十五日の朝にかけて行われ、鉄の釜に白米と小豆、長さ十五センチほどの芦の筒四十四本を束ねて入れ、夜通し粥を煮る。芦の筒の一本ずつに入った小豆粥の量を見て、ウグイス菜をはじめ四十三種の農作物の出来を占い、残る最後の一本でその年全体の吉凶を占うという。
原典より
芦の筒一本一本に入った小豆粥の量で、ウグイス菜以下四十三種の農作物の豊凶を占い、最後の一本で当年の吉凶を占う。—— 信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年))
『信州七不思議』は、降幡利治が昭和五十九年に著した信州各地の七不思議を集めた本である。諏訪大社上社と下社の御神渡りや筒粥に始まり、松原湖、生島足島神社、川中島古戦場、志賀高原、浄光寺、雲上寺、立石など県内各地に伝わる七不思議を、町村誌などの資料と聞き取りをもとに記す。各地の七つの事柄を箇条に掲げて関わる社寺や史跡の解説を添えるガイド風の構成で、序では越後の人が信州人の気質を評した七不思議を紹介する。