猿喰の七ツ石峠と武士の幽霊
どんな伝承か
門司区猿喰に七ツ石峠と呼ばれる峠があり、七つの石が立っている。猿喰城が落城したとき、ここまで落ち延びてきた城の武士七人が討ち死にした場所と伝えられる。その後この峠に武士の幽霊が出るようになったため、村人たちが七つの石を立てて弔った。峠の名はこの七つの石に由来するもので、石には触れてはならないといわれ、落城の武士たちを弔う場として守られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。