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オーサキ俗信追放の請書

所在地埼玉県秩父市吉田太田部
年代延享二年(一七四五)
登場太田部村の名主、年寄、村人七十九人、伊奈半左衛門、領主(役所に請書を提出された側)
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 中

どんな伝承か

秩父郡吉田町太田部の新井家文書には、狐憑きに関する文書が三点あり、延享二年、弘化五年、嘉永六年のものである。最も古い延享二年の文書は表紙に「おふさき儀に付被仰渡人別御請書」とあり、領主伊奈半左衛門の役所に提出した、名主・年寄・百姓から抱百姓に至る村人七十九人連印のオーサキ俗信追放の請書である。秩父郡中の村々では以前から誰々はオーサキ持ちだといい、難病の時には山伏に頼んで除けの祈禱をしていた。そう呼ばれた者は付き合いも遠慮され、縁談も田地の質入も金銀の貸借も差し支えて難儀していたという。村人は今後この唱えを僧俗ともにせず、病中の加持祈禱もしないと誓約している。

原典より

県文書館寄託『秩父郡吉田町太田部新井家文書』に、狐憑きに関する文書が三点ある。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説))

韮塚一三郎『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』(歴史伝説の巻)を全608話・伝説(土地別の異伝)単位で収録(<解説>・[参考]・和歌・注は本文に内包)。埼玉県下の歴史伝説(塚・城址・古戦場・武将〈新田義貞・畠山重忠・太田道灌ら〉・史跡・寺社縁起等)を、所在地(市町村・字・社寺)と出典(新編武蔵風土記稿・各市町村史等)を付して体系的に集成した中巻。

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