手拭をかぶって踊る猫と猫塚
どんな伝承か
三橋の老夫婦が三毛猫を飼っていた。使った覚えのない手拭がなぜか濡れているのを不審に思っていたある日、爺さんが熊谷への用向きで堤にさしかかると、猫たちが手拭をかぶって輪になり踊っている。その中に自分の家の猫がまじっており、手拭が濡れる訳がようやく知れた。腹を立てた爺さんは猫を殺してしまうが、以後、枕元に火の玉が転がるようになる。恐ろしくなって猫塚を建て手厚く供養したところ、火の玉は現れなくなったという。
原典より
ある老夫婦が一匹の三毛猫を飼っていた。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説))
韮塚一三郎『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』(歴史伝説の巻)を全608話・伝説(土地別の異伝)単位で収録(<解説>・[参考]・和歌・注は本文に内包)。埼玉県下の歴史伝説(塚・城址・古戦場・武将〈新田義貞・畠山重忠・太田道灌ら〉・史跡・寺社縁起等)を、所在地(市町村・字・社寺)と出典(新編武蔵風土記稿・各市町村史等)を付して体系的に集成した中巻。