札所十五番に伝わる爪彫の化石地蔵
どんな伝承か
秩父市番場町の蔵福寺は秩父札所の第十五番で、もとは秩父神社のそばにあった。明治維新のあとに廃寺となったので、少林寺が札所を受け継いで蔵福寺を名のることになった。ここには石と化した地蔵が一体あり、弘法大師が爪で彫った地蔵だと言い伝えられている。
原典より
維新後に廃寺となったので、少林寺が札所をうけついで蔵福寺と称することとなった。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。