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牛島が分ける大船渡湾と広田湾

所在地岩手県大船渡市(大船渡湾)
年代現代(大正期の旅)
登場柳田国男
出典定本柳田国男集 第2巻

どんな伝承か

気仙沼湾の対岸にある大島の東面には、わずかの水を隔てて唐桑の御崎が横たわり、その突端にはこの地方の信仰の一中心である尾崎明神の社がある。気仙郡は山に囲まれた別天地で、築港の計画で世に名乗り出た大船渡湾は、左右の岩山が浜を作らせなかったために港となる水深が保たれていた。南の広田湾は反対に遠浅が多く、貝や鰻を産して干拓が計画されている。この二つの水面を広田の牛島が突き出して区切り、その付け根の細越という僅かな丘陵が切通しとなって双方をつないでいた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第2巻』は、柳田国男の紀行と旅の随筆を収めた著作集の一巻である。昭和三年一月の自序に続く「雪国の春」や菅江真澄の日記を読み解く文をはじめ、東北の村々の正月、火と炭、浜の暮らしの見聞、「秋風帖」「東国古道記」、昭和十五年十一月の自序を持つ「豆の葉と太陽」などの紀行を並べる。峠や古道、佐渡・五箇山・熊野などの土地を、住む人の暮らしと信仰から見ようとする文が多い。

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