島原の酒庫で生き延びた三人
どんな伝承か
肥前島原半島で起きた寛政の山崩れの後、新たにできた平地に建物を建てようとした人が地形を築いていたところ、一か所だけ下が空洞になっている場所があった。掘り崩すとそこは一棟の酒庫で、中から痩せ衰えた三人が出てきた。一年余りのあいだ酒粕を食べて命をつないでいたといい、地上に出てまもなく亡くなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)
『定本柳田国男集 第3巻』は、柳田国男の紀行・日記・随筆を集めた著作集の一巻である。相模・武蔵の村々を歩いた「水曜手帖」、昭和二十三年八月の自序を持つ「北国紀行」、明治四十三年の「五十年前の伊豆日記」、国際聯盟の委任統治委員会に勤めた大正十一年の「瑞西日記」と「ジュネーブの思ひ出 その他」を収める。後半の「菅江真澄」は昭和十七年二月の序を付け、真澄の著述と旅の跡を年を追ってたどり、写真解説を添える。