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藻を蒲団にして眠る森吉の冬

所在地秋田県北秋田市森吉
年代江戸後期
登場菅江真澄、宿の亭主
出典定本柳田国男集 第3巻

どんな伝承か

森吉山下の森吉村では、冬の最中に一軒も夜具のある家がなかった。いずれも藁を褥としているのであるが、中には湖上の何藻とかいう水草を採って来てよく乾かし、その中に眠る者もある。至極柔らかで温かいという。亭主は戯れてこれを藻夜着の蒲団と呼んだと、真澄の日記にはある。雪の飽田根に記された山村の暮らしの一節で、こうした些細な見聞を丹念に書き留めるところに、この旅行家の身上があった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第3巻』は、柳田国男の紀行・日記・随筆を集めた著作集の一巻である。相模・武蔵の村々を歩いた「水曜手帖」、昭和二十三年八月の自序を持つ「北国紀行」、明治四十三年の「五十年前の伊豆日記」、国際聯盟の委任統治委員会に勤めた大正十一年の「瑞西日記」と「ジュネーブの思ひ出 その他」を収める。後半の「菅江真澄」は昭和十七年二月の序を付け、真澄の著述と旅の跡を年を追ってたどり、写真解説を添える。

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