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火斑を剥ぐナモミタクリの面

所在地岩手県下閉伊郡岩泉町
年代正月十四日晩
登場来訪者
出典定本柳田国男集 第4巻

どんな伝承か

火斑を意味するナモミの語は、太平洋の側面にも行われている。岩手県下閉伊郡の岩泉地方ではナモミは火斑を意味し、ナモミタクリの行事もある。これも正月十四日の晩に、素肌に手甲・脛巾・雪靴という装束で、面を被って家々を巡るのがナモミタクリであり、その仮面をナモミメンと呼んでいる。タクルという動詞は捲き起こすことで、剥ぐというよりも一段と適切に、怠け者の皮をむく意味をよく表している。秋田のナマハギ、すなわちナモミハギと同じ語であることは、比較によって疑いがないとされる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。

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