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大和室生仏隆寺坂のヒダル神

所在地奈良県宇陀市(仏隆寺坂)
登場通行人
出典定本柳田国男集 第4巻

どんな伝承か

大和では宇陀郡の室生寺へ向かう道筋、仏隆寺坂の北側の登り道の中ほどに、ヒダル神が取り憑くという場所がある。高田十郎の個人雑誌「なら」第二十七号の奥宇陀紀行に載っており、筆者はその難にあった者を見たわけではないが、そこには文久三年に建てられた供養塔があり、法界万霊の文字の下に十六字の偈と一首の歌が刻まれている。歌は、まごころで手向ければ浅い水も千尋の海になるという意で、今でも食べ物を持たずに空腹で通るとヒダル神が憑いて一歩も動けなくなる難所だと言われている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。

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