地に着く音のしないソラキガヘシ
どんな伝承か
天狗倒しと呼ばれる山中の怪音を、福島県の田村郡や会津ではソラキガヘシといい、鹿児島県の東部でも空木倒しと呼ぶ。斧で木を伐る音がし、木の倒れる音まではするが、福島では地に着く音だけがしないという。鹿児島では丸で木を倒す通りの音をさせるものの、材木の端に牛の綱を通す穴をあける音だけはさせないので、真偽を聞き分けることができるという。その音のする場所は一定していると伝わる。天狗なめし、竹伐狸、古杣など、同じ怪音を別の名で呼ぶ土地が諸国にある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。