盗まれて光った愛宕神社の御神体
どんな伝承か
火伏の神である愛宕神社のおかげか、この土地では火事があまり出ないという。御神体は二体あったが、そのうち一体が盗まれ、須和田のヤッカラ(葦の生えた湿地)に捨てられていた。拾った人が返さないので新しく御姿を作り直すと、拾った家では夜ごとに光って恐ろしくなり、しまいに返しに来た。それで御神体は二体になったのだと親から聞かされたという。
原典より
11 里見姫と弁天様12 禅照庵の子育て地蔵14 腹切坂15 地名由来 (1)〜(3)〔行徳・南行徳〕16 ごんたく坊さん (1)〜(2)17 相馬大作18 怒りっぺの荒神様—— 市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年))
『市川の伝承民話 第1集』は、市川民話の会が昭和五十五年に編んだ民話の資料集である。市川市教育委員会の事業として昭和五十四年度に千葉県市川市の国分・北国分・行徳・南行徳で行った採訪調査のうち、テープ起こしを終えた語りを、方言も残して話者の息継ぎのままに記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部に分けて地区別に並べ、話末に話者・地区・記録者の名を添える。