お茶屋のおせんは(2)
どんな伝承か
「ここは村の中村の 中村 習志野いと娘」と唄い出す「おせん」の異伝。年は十六、名はおせんといい、四十九人の友達が今朝の寒さに奥山へ行く、仏の信心菊の花と続く。一分のたばこ、二分たばこ、三分のたばこに火をつけておせんにやろうと差し出すと、おせんは嫌だとうつむいた。終わりは坊やの持つ物は風車、おっかさんの持つ物は糸車、ぐるぐる回って面白やと結ぶ。北国分の中村ふみが唄い、浅賀美代子と荒井桂が記録した。
原典より
赤いたすきに赤い前掛け米のだんご 栗のだんごだんごだんご このだんご犬にやろうか 猫にやろうかとうとうとんびにさらわれた—— 市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第1集』を全206話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。