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庚申の夜のおこもりと夫婦の禁忌

所在地千葉県市川市国分
年代伝承
登場記録者
出典市川の伝承民話 第1集

どんな伝承か

庚申様の日に夫婦が床を共にすると、そのときできた子は出来が良くないと言われた。それで男衆は庚申様のお堂に集まって籠もったという。籠もるといっても一晩中神に祈っているわけではなく、朝方まで酒を飲み茶菓子を食べながら、世間話や作物の出来不出来を語り、女の品定めのような話もあったのだろうという。そんな話にも飽きて無尽が始まったとも聞くと語られる。事情を知らない新婚の夫婦が一緒にいると「ゆんべどうだったかね」と冷やかしたものだが、今は詣るだけで夫婦別々ということは無くなったという。国分の伊藤あさが語った。

原典より

庚申さまの日に夫婦が床をいっしょにすると、そのときできた子供はできがよくないって話聞きましたよ。—— 市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年))

『市川の伝承民話 第1集』は、市川民話の会が昭和五十五年に編んだ民話の資料集である。市川市教育委員会の事業として昭和五十四年度に千葉県市川市の国分・北国分・行徳・南行徳で行った採訪調査のうち、テープ起こしを終えた語りを、方言も残して話者の息継ぎのままに記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部に分けて地区別に並べ、話末に話者・地区・記録者の名を添える。

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