婆様に噛みついたムジナ
どんな伝承か
ムジナはこの辺りにもいた。古くなると死にたくなって化けて出るのだといい、手の冷たい人を「ムジナの手のようだ」と言った。ある馬好きの爺さんが、夜中に馬が飼葉桶をガタガタやっているのを聞いて、婆さんに飼葉をやれと声を掛けたところ、何か変な声がする。起きてみると、婆さんの上にムジナがかじりついていて、押さえつけられて動けず、声も出せずにいた。爺さんが天秤で殴りつけて取り押さえ、婆さんは無事であったという。
原典より
ムジナはね、古くなると、死にたくて化けて出んだって。—— 市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和56年頃刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和56年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第2集』を全200話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。