トップ > 千葉県の伝承 > 市川市

飼葉桶の音の夜に婆様へ噛みついたムジナ

所在地千葉県市川市曽谷
年代伝承
登場加藤清
出典市川の伝承民話 第2集

どんな伝承か

ムジナはこの辺りにもいた。古くなると死にたくなって化けて出るのだといい、手の冷たい人を「ムジナの手のようだ」と言った。ある馬好きの爺さんが、夜中に馬が飼葉桶をガタガタやっているのを聞いて、婆さんに飼葉をやれと声を掛けたところ、何か変な声がする。起きてみると、婆さんの上にムジナがかじりついていて、押さえつけられて動けず、声も出せずにいた。爺さんが天秤で殴りつけて取り押さえ、婆さんは無事であったという。

原典より

ムジナはね、古くなると、死にたくて化けて出んだって。—— 市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年))

『市川の伝承民話 第2集』は、市川民話の会が昭和五十六年に発行した民話資料集である。千葉県市川市の曽谷・宮久保・下貝塚と行徳の古老から聞き取った、狐や狢に化かされた話、火の玉、伝説、昔話、唄、暮らしの禁忌や苦労話を、方言を残した語り口のまま記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部を地区別に並べて各話の末に話者と記録者を記し、巻末に語り手の紹介、話者と採訪者の名簿、採訪記、あとがきを付す。

種別から探す

ムジナ化け物襲撃天秤棒

市川市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『市川の伝承民話 第2集』の伝承